藤沢市の「聴障センターまつり」に参加してきました ―― 中途失聴・難聴の人を支える要約筆記も体験

聴障センターまつりの会場に屋台や来場者が集まる様子を描いた水彩風イラスト

10月25日(日)、藤沢市にある神奈川県聴覚障害者福祉センターで開かれた「第19回聴障センターまつり」に参加してきました。聞こえの程度にかかわらず誰でも参加できる年に一度のお祭りです。食べ物や飲み物を売っている店もあったりする楽しいお祭りです。センターは神奈川県が全国に先駆けて設けた施設で、乳幼児から高齢の方まで、聞こえに関する相談や支援を担っています。

耳が聞こえない人のために、その場で音声を文字にするのが「要約筆記」のしごと

中途失聴者や難聴者には、ある程度の年齢になってから病気や加齢で聞こえなくなった(聞こえづらくなった)人も多くいるため、必ずしも手話ができるとは限りません。また講演会などで遠くの席から壇上を見る際には、手話ではなくモニターに映し出される文字の方が見やすかったりします。

そこで活躍するのが要約筆記です。話し手の言葉をパソコンや手書きで文字にすることによって、聴衆や聞き手に伝えます。

私が体験したのは複数人で要約筆記をするシステムで、まさに講演会などがそれに当たるとは思いますが、話し手のスピードが速いと一人で文字起こしをしていては間に合いません。そこで、ある程度の区切りごとに文字起こしを分担して切り替えていきます。

複数のパソコンで要約筆記を分担し、入力した文字がモニターに映し出されている様子

日頃お世話になっている「神難聴(神奈川県中途失聴・難聴者協会)」さんのブースも訪問

神難聴さんは、NPO法人 神奈川県中途失聴・難聴者協会の略称で、ホームページではキクモアの案内もしていただき日頃からお世話になっています。

神難聴さんのブースでは手作りクッキー(美味しかったです!)や耳マークのシールやステッカーがありました。また、個人で使用するカバー付きのミニホワイトボードも売られていて、持ち運びが楽でどこでも筆談ができるので便利です。

神難聴さんの会場入口のイラスト

京都でもお世話になった「ヨメテル」さんも出展 ―― 電話の相手の声が、文字で読める便利なサービス

ヨメテルは、通話相手の声をリアルタイムで文字にする電話アプリです。こちらは自分の声で話し、相手の言葉を文字でも読めます。文字にする方法は、AI(音声認識)か、AIによる文字変換をリアルタイムでオペレーターが修正する方式のどちらかを、通話ごとに選べます。24時間365日使えて、110番や119番に対応しています。

電話で相手の声が聞こえにくい方であれば、障害者手帳がなくても誰でも使用できます。ヨメテルさんには、京都で開かれた全難聴の全国大会でも非常にお世話になり感謝しております。

キクモアは「子ども向け」のニーズが高いのでは?というご指摘で考えること

会場でお話ししたセンターの方から、「子ども向け提供にニーズがあるのでは?」と言っていただきました。先天性難聴と言っても、完全に聞こえない方から人工内耳を入れているので、ある程度聞こえる方、片耳だけ完全に聞こえない方など様々です。

弊社の研究では加齢性難聴の方がメインになりますが、騒がしい中での聞こえや大勢が話をしている中で特定の人の声を聞くという意味では、様々な年齢の方が行えるトレーニングです。脳神経科学の観点で言えば年齢を限定したトレーニングではありません。実際、人工内耳の方や先天性難聴の方や30代の方もトレーニングしています。

センターの方の言葉を聞いて、聞こえのことで困っているお子さんやご家族とも早くつながりたいと思いました。お子さんの聞こえで悩んでいる方、身近にそうしたご家族がいる方は、キクモアのLINEからぜひメッセージをお送りください。フリーダイヤル(0120-734-337 平日9時〜18時)でも構いません。お待ちしております。

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