メキシコ耳鼻科医が推奨する「難聴」をチェックすべき7つのタイミング

ラテンアメリカ聴覚医療分野の重鎮、コルベラ医師

メキシコでメキシコ耳科学・神経耳科学研究所(IMON)を設立したコルベラ医師による記事です。1988年にはメキシコ初の人工内耳プログラムを開始した人物でもあり、ラテンアメリカの聴覚医療分野の重鎮になります。

メキシコ耳鼻科医が推奨する7つのタイミング

  1. 新生児(生後1か月以内):1,000人中2〜3人が重度・高度難聴を持って生まれる。早期に発見・介入するほど言語発達などにプラス
  2. 小学校入学時(約7歳):7歳前後で滲出性(しんしゅつせい)中耳炎の発生率が上がり、聴力低下に繋がり得る。また新生児スクリーニングでは検出されない異常も見つかる可能性
  3. 年齢問わず、言語発達の遅れや学業不振が見られた時:明らかな兆候がなくても聴力検査を受けてみる(思考が遅いのではなく「聴こえてない」など聴力が原因のこともあるので)
  4. 高校卒業時:聴覚の問題が見つかることは珍しいが、発見された場合は進路選択や職業選択に影響を及ぼし得るので
  5. 40〜50歳:メキシコ耳科学・神経耳科学研究所で行った分析では、45〜50歳の多くの人が自覚症状なしにすでに1つ以上の周波数で正常聴力を下回っていた
  6. 60〜64歳:少なくとも1つの周波数で中等度(メキシコでは41〜55 dB)の難聴を示すようになる年齢。日本のデータでも、60〜64歳は男性については8,000Hzで軽度、女性についても8,000Hzが軽度難聴一歩手前レベルに到達する年齢です
  7. 突発的な聴力低下時:コルベラ医師は「突発性難聴は最初の48時間以内に治療すれば、予後(=病後の治り)が格段に良い」と強調しています。

60歳以上から手薄になり始める日本の聴力検査

令和5年度データで、聴こえに関する脳波検査(ABR:聴性脳幹反応)もしくは耳音響放射(OAE)を96.2%の新生児が受けています。検査器具は使わない問診レベルにはなりますが、3歳児健診にも耳鼻科の項目があります。

児童についても、小1・2・3・5年、中1、高1で法定健診として聴力検査(1,000Hzを30dB、4,000Hzを25dB)があります。

40〜50歳における成人向け聴力スクリーニング制度はありませんが、雇用されている場合は年に1回の健康診断で聴力検査(1,000Hzを30dB、4,000Hzを30 or 40dB)があります。

60〜64歳。ここからが本格的に検査における欠落が出始める世代です。就業率は約74%とまだ高いですが、逆に言えば4分の1の人は未就業のため法定の聴力検査は受けません。市区町村の健診でも実質的に聴力検査は行われていないため、働かなくなると定期的に耳を測ることがなくなってしまいます。

<neumo 若林龍成メモ>

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