花びらで音を聴く「マツヨイグサ」

花に音を聴かせたら甘くなるのだろうか?
イスラエルのテルアビブ大学の研究者、リラク・ハダニーさんは「花に音を聴かせたら甘くなるのだろうか?」という疑問に答えるために、3種類の音をマツヨイグサに聴かせてみました。
その3種類とは以下のとおりです。
- 高周波音(15万8,000 Hz〜16万Hz)
- 中周波音(3万4,000 Hz〜3万5,000 Hz)
- 低周波音(50〜1,000Hz)
どれが甘くなったでしょうか?
全然甘くならない超音波たち
よく「超音波でよく育つ」みたいな話を耳にしますが、高周波音も中周波音も蜜の甘さには全く変化がありませんでした。
意外にも蜜が甘くなったのは低周波音(50〜1,000 Hz)でした。この周波数をあてると、普段は12〜17%の糖度(甘さ)が20%に跳ね上がります。
なぜでしょうか?
ミツバチの羽音は200〜500 Hzにピーク
レーザー振動計を用いて、音に対して実際に花びらが振動しているか測定しました。その結果、ミツバチの羽音の200〜500 Hzの周波数に対して花びらが振動していることが分かりました。
逆に花弁を取り除くと花は低周波に共鳴しなくなりました。お椀型をした花が振動して内部で音を増幅させてるため、花弁がなくなるとそれが機能しなくなるからです。
甘くなることでミツバチが近づく確率が9倍以上に
一度ミツバチが訪れた後の花(=蜜が甘くなっている)に他のミツバチが近づく確率は、6分以内でなんと9倍以上高くなることも分かりました。
<neumo若林龍成メモ>
シニアの方に向けて講演することが多いのですが、マツヨイグサの話をすると「なるほど〜」と言ってくださるので嬉しいです。花も音を聴いてるってなんかいいですよね。

