ヤモリは左右の耳が頭の中でつながっている

口(口腔)を介して左右の耳がつながっている

ヤモリ(トッケイヤモリ)の耳は口を介して左右の耳が繋がっています。右の耳から入ってきた音は鼓膜を通過すると口を通って左耳の鼓膜に内側からぶつかります。左の耳から入ってきた音も同様に右耳の鼓膜まで伝わります。

逆側から入ってきた音は音の大きさが小さくならずに反対側に到達する

ヤモリの聴覚の凄いところの一つですが、片方の耳から入ってきた音が逆側の鼓膜まで達しますが、その間に音は小さくならずそのままの音(特定の周波数ではほぼ減衰せず、場合によっては音が大きくなる)の大きさで伝わります。

それは口の中で音が共鳴して音の大きさが増幅されるためです。

右から左(左から右)へ音が伝わるのに、通常の3〜4倍も時間がかかる

ヤモリの右耳から左耳へ普通に音が伝わるのであれば約70〜75マイクロ秒かかります。しかし、口の中を伝わる場合は約200〜300マイクロ秒、すなわち約3倍〜4倍も時間がかかってしまいます。

伝わる時間が3〜4倍もあるおかげで音の方向性を感知できる

人間や哺乳類の場合、左耳と右耳に入ってくる音の時間差によって音が右から来たのか左から来たのかを識別できたり、音の大きさの差でも判断しています。

しかし、ヤモリの場合は頭が小さすぎるため、入ってきた音だけでは多くの可聴域で左右の差がでません。

そこでヤモリは進化によって口を通して左右の耳をつなげ、左耳の鼓膜に外から直接入ってきた音と右耳から口を通じて左耳の鼓膜に内側から入ってきた音の音圧差で方向を識別できるようになりました。

ヤモリは音の強さに関しては、右耳では右真横(正面から+90度)が感度がピーク、右耳にとっての左真横(正面から-90度)で感度が最小になります。

方向については真正面を0度した場合、角度が正面から反対側に30度(右耳を基準にすると左斜め30度)の地点における角度のズレに対して一番敏感です。

そのため、ヤモリは目の前を横切る音に最も敏感に反応できます。

<neumoメモ(若林 龍成)>

少し構造は異なりますが、コオロギも外からダイレクトに鼓膜に到達する音と、反対側から来た音がカラダの中を通って内側から音が鼓膜でぶつかり合います。詳しい話はこちらのブログにありますのでご覧ください。

人間の加齢性難聴は内耳の有毛細胞が徐々に脱落することによって起こりますが、トカゲのような爬虫類はこの有毛細胞が破壊されても再生されることが知られています。

人間の場合は再生されませんので、特に騒音に注意して生活してください。「騒がしい中でのご自身の聴こえ」が気になる方はLINE友達登録してみてください。LINE上で無料で測定ができます。

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